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防御か管理か? オランダにおけるジャガイモシストセンチュウ対策から考える

日本では海外からの生イモと種イモの輸入は許可されていないにも関わらず、2015年8月に日本で初めてジャガイモシロシストセンチュウ(以下、Gp。注1)が確認された。一方、オランダでは長期に渡りシロシストセンチュウとつきあい管理型の対策をとっている。オランダで行われている具体的な対策の一部を示し、オランダにおけるセンチュウや害虫、疫病についての考え方を紹介する。

バラエティに富む抵抗性品種

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日本では今のところ存在していないシロシストセンチュウ抵抗性品種が15種類以上ある。シストセンチュウ(注2)やシロシストセンチュウの抵抗性品種というとスターチ用を想像するかもしれないが、オランダ育種最大手のHZPC社が育種したInnovator(注3)という品種やAgrico社育種のSANTE(注4)などスーパーマーケットで生食用として販売されており、目にする機会も多い。

ちなみにオランダに品種登録されているジャガイモの品種は200種以上に及ぶ。民間の育種会社が毎年2、3種類新しい品種を登録し、古いものを抹消していく。シストセンチュウの抵抗性品種に関しては2年間に及ぶ政府によるチェックで毒性グループごとに抵抗性レベル1~9がリストに記載される。感染圃場では抵抗性レベルで7以上の品種だけが使用を許可されている。

 

トラップクロップ

トラップクロップ(注5)を活用して感染圃場への対策を行っている。ロケットリーフ(注6)という緑肥は、抵抗性品種と同じメカニズムでシロシストセンチュウにもシストセンチュウにも作用する。ロケットリーフの根が媒介になってシストが孵化するが、寄生しても根からは栄養分を吸収できずに餓死するため、結果的に圃場のセンチュウ密度が低下することになる。

また、キャッチクロップ(注7)として4月下旬から約40日間、シロシストセンチュウやシストセンチュウに抵抗性のあるジャガイモを栽培するケースもある。育種会社によると、キャッチクロップとしてジャガイモを使用する場合、4月下旬の早い段階で植え付け、6月までに生育させた後、除草剤で作物を枯らすのだという。

 

意思決定システム

管理を行う際に活用されているのが、センチュウ類を制御する意思決定支援システムだ。意思決定支援システムNemaDecideは、ヴァ―へニンゲン大学やNAK(植物検疫機関)、育種会社、化学薬品会社、農業法人などが共同で作成した。土壌中のセンチュウ類含有量グラフや品種別感染時予想収量、センチュウ類が混在している場合、品種別、センチュウ含有量別の収量予想グラフ、また専門家から被害を最小限に抑えるアドバイスを受けることができる。

 

センチュウや害虫、疫病についての考え方

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オランダでは「入ってくるのを防ぐ」ことに注力するのではなく、「入ってくることを前提に事前に対応策を考えておく」という考え方が基本になっている。2014年からオランダでは研究機関と5つの民間育種会社が共同でMeloidogyne chitwoodi(コロンビアネコブセンチュウ)抵抗性品種の育種を開始した。現段階で国内で確認されていないセンチュウ、害虫、疫病であっても陸続きで人や農作物の出入りが多いからこそ事前に対策がなされているのだろう。

他にも疫病はナス科作物では共通して感染する恐れがあるため、現在ジャガイモで確認さ疫病であっても、トマトで確認があったものに関しては抵抗性品種の育種を疫病であっても、トマトで確認があったものに関しては抵抗性品種の育種を疫病であっても、トマトで確認があったものに関しては抵抗性品種の育種を疫病であっても、トマトで確認があったものに関しては抵抗性品種の育種を疫病であっても、トマトで確認があったものに関しては抵抗性品種の育種を疫病であっても、トマトで確認があったものに関しては抵抗性品種の育種をれていない疫病であっても、トマトで確認があったものに関しては抵抗性品種の育種を行う。また疫病だけでなく将来の気候変動にも対応できるように「高温や干ばつでも収量が高い」品種の育種を既に開始している。

 

防御ではなく管理する。

害虫や疫病、また土を媒介して感染するセンチュウは完全に防御する体制がとられており、確認時には根絶が試みられる。しかし今後、外国からの人や農作物の往来が増加する日本では防御だけでなく、怒ってしまった時に管理ができる「リスクマネージメント」がポイントになるだろう。

 

さらに詳しい内容は。。

https://agri-biz.jp/item/detail/4184

 

注1)ジャガイモシロシストセンチュウ:ジャガイモシロシストセンチュウ(Globodera pallida)は、植物、特にジャガイモの病原体としてよく知られる茎線虫目に属する線虫の一種。感染すると駆除が難しく、経済的損失が生じる。雄成虫は乳白色。土壌粒子中でも生存が可能であり、農機具や水、人によって媒介。まだ日本に抵抗性品種は流通していない。

注2)シストセンチュウ:ジャガイモシロシストセンチュウ(Globodera rostochiensis)は、植物、特にジャガイモの病原体としてよく知られる茎線虫目に属する線虫の一種。シロシストセンチュウと同様の性質をもつ。雄成虫は黄~黄金色。日本に抵抗性品種が存在する。

注3)Innovator:生食用で皮色が茶色で長楕円形、肉色が薄黄色のシロシストセンチュウPa2とPa3に抵抗をもつ品種。

注4)SANTE:生食用で皮色が黄色で楕円形、肉色が薄黄色のシストセンチュウRo1、Ro2、Ro3、またシロシストセンチュウPa2、Pa3に抵抗性を持つ品種。

注5)トラップクロップ:センチュウなどを捕獲する植物。

注6)ロケットリーフ:学名:Solanum sisymbriifolium、和名:ハリナスビ

注7)キャッチクロップ:メイン作物の2つの畦の間に栽培する作物。または、メインの作物が栽培されていない時期に栽培する作物。ここでは後述の意。

by
愛知県名古屋市出身。 2011年から2016年までオランダ・アムステルダムに在住し、農業、食関係の執筆活動を行うとともに修士課程で農村社会学を学ぶ。現在は浜松で日本と世界をつなぐ農業コミュニケーターとして活動中。じゃがいも好き。