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ネパールの農業資材EXPOに行ったら、日本と同じでビックリした!!

皆様、ナマステ! Agritersライターをしている青年海外協力隊ネパール隊員の中村です。

今回はネパールで私がやっている活動をご紹介したいと思ったのですが、最近ネパール農業界でちょっとしたニュースがあったので、予定を変えてお伝えしたいと思います。

 

それは今年の2月にネパールで初めての農業資材に特化したEXPOが首都カトマンズで開催されたということです。

これまでも、International Trade Fairの様なイベントは首都カトマンズで度々開催されていましたが、大体はOVOP(一村一品運動の略)でのProductsやお土産物の様な特産品などが多く、こうした農業資材に特化したイベントは初めてで、日本で言うと秋田県の種苗交換会の様なイベントです。(ちなみに秋田県の種苗交換会は業界では有名なイベントですよ)

種苗交換会についてはこちらから。

入り口です。普段のネパールを知っていると、ものすごく力を入れているなというのがよくわかります。

 

中に入ると、東京ビッグサイトとか幕張メッセとほぼ変わらないきれいなブースが広がっています。でもこういうキレイなブースはインドとかアラブ諸国の企業が多いですね。

 

こういうキレイに飾り付けされたブースもインドの会社だと思います。

 

逆にネパールのブースはこんな感じ

こういったブースを作るのも、まだまだ発展途上な気がします。

 

今回の出展者で一番ビックリしたのがモンサント社

遺伝子組換え種子の会社で有名ですね。まさかネパールには入ってこないだろうと思っていたので、ビックリしました。

トマトやカリフラワーの種が売っていましたが、ネパールで手に入る日本のタキイとかトキタの種とほぼ変わらない価格です。だったら、日本の種を使うかなと思います。

 

今回、出展していた唯一の日本企業です。

ネパールは山岳地域なので、東南アジア圏によくある50cc以下の安価な原付ではなく、HONDAやYAMAHAの250ccバイクを乗っている人が多く、知名度があります。

手押し車形式の耕運機もネパールでは普及し始めているので、売れると踏んだのでしょうか。

 

もちろんトラクターなどの大型農機も展示してあります。

こちらは世界的な機械メーカーのJohn Deere社です。

正直、タライ地域というインドに近い所でないと、畑にこんな大きい機械は入れられないです

私の任地も例外なく山岳部なので、こんな大きい機械があっても宝の持ち腐れになりそうな可能性が高いです。

 

機械だけではありません。最近の技術で点滴灌水も普及し始めました。花の脇にあるホースの様なものがそうです。必要な水を必要なだけ落とすので、これが出来れば水やりも省力化できるのでネパールでも注目されている技術です。(主にはトマト栽培で使われています)

 

日本の畑作農家ではおなじみのマルチャーもありました。

マルチャーとは畝を立てながら、マルチング(畑の表面を黒いフィルム等で覆うこと)ができる機械です。畑の地温を取ることで、早期の定植や作付けのスケジュールを早めることが出来るので今後普及が広まっていくといいですね。

 

ネパールで初めての農業資材に特化したEXPOということで、どんなものかと興味半分で訪問しましたが、日本で行っている資材フェアとほぼ同等のラインナップで、途上国でもここまでできるのだと感じています。

ただ、出展者の多くはインドを始めとする外国のものが多く、地元ネパール企業の資材が多くはなくそこが残念です。それにモンサント社を始めとする多国籍企業のネパールでの展開も見られ、少しずつこの国の農業も変わっていくことへの期待感と、50年前の日本と言われる美しい農村が今後少なくなることについて残念な感じもあり複雑な気持ちです。

ただ、新しい農業技術を農家へアピールできる絶好の機会であるこのEXPOは、今後も継続をしてもらいたいし、そこからいい技術を農家が取り入れてもらえればいいのかなと思いました。

Gawrav by
山形県出身。 7年間種苗会社で営業として勤務し、 2018年3月までの任期で青年海外協力隊ネパール隊員として、減農薬農法の普及に向け活動中。 なお、名前は筆者のネパール名で、Prideという意味 個人ブログ「びすたーらい、びすたーらい」→http://namura.hatenablog.com/